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一般の家庭で動産に該当するものの代表格は車で、車以外には高価な宝石や美術品くらいなものです。
家庭に存在する、テレビをはじめとする家電製品や、家具などについては、非常に高額でなければ価値がなく、財産分与として分け合うにはふさわしくありません。
売却したところでまとまったお金にならないことから、財産分与全体で考えても割合は低く、引っ越す段階において自由に分けても問題はないでしょう。

車の価値は、よほど稀少でなければ中古車市場で同じ車がたくさんあるので、売却しなくても済むはずです。
ローンが残っている場合は、残債を引いて価値を出せばよく、ローンがほとんどないなら年式も古くて価値が小さく、ローンが多く残っているならローンを相殺するとやはり少額またはマイナスになるために問題にはなりません。
ただし、ローンがある場合は、所有権留保といって法的にはローン会社に所有権があるため、名義変更で分与するならローン会社に連絡が必要です。

妻が高価な宝石を持っている場合、売ってしまうことにはためらいがあり、また、宝石というのは流通の過程でかなり価格が上乗せされているので、実際の価値はそれほど高くはないものです。
特にダイヤモンドなら、一般の人が買える程度の大きさでは値段が付かないこともあるくらいで、(妻にとっては価値があるので)そのまま妻に引き取ってもらい、その分を別の財産で受け取るほうがよいでしょう。

また、美術品は本物であっても価値があるかどうかは、人によって全く違います。
ですから、欲しいほうが受け取って、その対価を別のもので分ければよく、金額に直すとしても購入時の金額程度で、高額なら鑑定や売却という方法もありますが、多くの家庭ではそれほど高価な美術品を持っていることはありません。