離婚協議書を作る前に
女性の方は→女性のための離婚知恵袋
離婚協議書というのはあくまでも私文書で、夫婦間の契約であることから、用紙や書きかたなど、自由に決めて何の問題もありません。
何よりも大切なのは、夫婦で決めたことについて漏らさず書き記すということです。
協議を進める段階において、離婚協議書に書くつもりで項目を予めリストアップし、1つ1つについて夫婦で話し合えばよいでしょう。
また、離婚協議書というのは、ある意味で相手を信用していないという側面を持っているのは確かなので、離婚協議書を作ると持ちかけた時点で、妻の態度が硬化することは十分に考えられます。
さらに公正証書にするとなれば(公正証書の意味を知っていれば)、なお一層の反発を招く可能性が高くなります。
そのため、先に離婚協議書の話を持ち出すと、協議がうまくいかないこともあるので、現在の関係を踏まえて切り出しましょう。
離婚協議書は、あなたにとっても妻にとっても将来の武器となり得るため、離婚協議書として残すかどうかは、あなたにとって不利な協議になるかどうかを見定めてからでも遅くはありません。
不利な内容が含まれない離婚協議書であれば、作成しておくことで、後から記載のない請求があっても応じない理由ができるので作ってもよく、不利な内容があるなら、交渉テクニックとしてあなたが作成を拒んでもよいかもしれません。
書きかたがわからない場合、または公正証書にすることを考える場合、離婚業務を取り扱う行政書士や弁護士に依頼することで、お金は掛かりますが決まった形式の離婚協議書を作ってもらえます。
特に公正証書にする際は、自分で作ったメモ書き程度の原稿では公証人と何度も相談することになります。