母親有利の現状

男性のための離婚知恵袋 リコチエ

母親有利の現状

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男女平等が叫ばれて随分と経ちますが、育児においては圧倒的に女性が時間を割いており、生物としての男女の違いも越えられません。
また、男性が女性と同じ育児ができるかというと、やはり難しいとするのが一般的な考え方で、今後も変わらないでしょう。
この問題は、男女の平等云々ではなく、人間はずっと、そのような役割分担で生きてきた生物だからです。

離婚において、夫婦の両方が親権を主張するとき、家庭裁判所は平等に子供の利益を考えて判断する建前ですが、実際にはほとんど母親が親権者になります。
少なくとも、母親が親権者として不適切であると認められなければ、あえて父親を親権者とする理由はないと考えられているのです。

つまり、離婚する夫婦が離婚後も同じ条件で子供を養育するなら、父親には勝ち目はなく、何かしらのアドバンテージを必要とします。
父親の多くは収入を武器にしようとしますが、全くの見当違いで、母親が子供に食べさせていけるだけの経済的基礎を持っていれば、いくら男性が高収入でも関係なくなります。

ただし、離婚するとお互いに働くことになるので、育児に割ける時間においては変わりありません。
例えば、子供を保育所に預けざるを得ない母親と、実家に預けて監護を親に頼める父親では、アドバンテージを持つのは父親でしょう。
それでも家庭裁判所がどう判断するかは、また別の話になってしまいます。