戸籍から離婚歴を消すことはできる？

結論から言ってしまえば、戸籍から完全に離婚歴を消す方法は無く、もしあれば、戸籍の持つ意味が失われてしまいます。
しかし、現在の戸籍に離婚の記載を残さない方法はあって、それは転籍という手続きです。

転籍とは、本籍地を別の市町村に移動することをいい、同じ市町村であれば転籍にはならないので注意しましょう。
転籍による新しい本籍地は、日本全国で住所が存在する場所であれば、どこにでも置くことが可能です。

新しい本籍地による戸籍は、離婚の履歴が残らないので、戸籍謄本を取得しても離婚に気付くことはありません。
男性は、婚姻によって戸籍筆頭者になることがほとんどなので、転籍をすると以前の戸籍は誰もいなくなることから除籍になります。
以前の戸籍が除籍になっても、除籍謄本を取得すれば離婚歴は残っているため、除籍謄本で知れてしまいます。
それでも、現在の（新しい）戸籍に離婚歴が記載されないだけでも、転籍を利用する価値はあるでしょう。

なお、あなたが戸籍筆頭者ではなく、離婚後に親の戸籍に戻る場合は、分籍をすることで同様の効果を得られます。