離婚調停に出席する

男性のための離婚知恵袋 リコチエ

離婚調停に出席する

女性の方は→女性のための離婚知恵袋

調停に出席して調停委員を間に挟み、妻と間接的に話し合う方法は、あなたに十分な正当性があり、主張できる根拠を持っているなら進めるべきでしょう。
当事者同士なら、いくら言っても埒が明かないということも、調停委員の口から妻に伝えてもらうことで、また違った効果を見せることも考えられます。

調停の目的は争いの解決にあり、解決するとは通常、双方が譲歩して歩み寄って妥協点を見いだすことです。
離婚の条件は1つではないため、諸条件をうまく調整して、合意に至ればそれが調停の成果であり、そのために調停制度が存在します。
しかし、当人同士の意思を無視して、家庭裁判所が強制力をもって争いを解決するような手段を講じることはありません。

したがって、あなたにとってどうしても譲れないことで争っている場合、調停に出席したからといって、譲歩しなくてはならないという理由はどこにもないのです。
勘違いしやすいですが、調停は必ずしも合意に至らなくてもよく、争うことを目的に調停に出席しても何の問題もありません。

ただし、調停は月に1回程度で、長ければ1年を超えてしまうため、長期間かかると心身ともに疲弊してきます。
早い段階で、調停が不成立になるか妻が調停を取り下げてくれればまだ良いですが、お互い絶対に譲らないと決めたことについては、単に訴訟前の手続上の調停に過ぎず、話し合うことの意味はそれほどないでしょう。

調停で有利に終わるためには、何といっても調停委員にあなたの主張を認めさせることが第一です。
そして、調停委員に妻を説得してもらうように進めることができるなら、調停に出席する意味は大いにあると言えます。
逆に、調停委員が妻の主張に傾いた場合、あなたは実質3対1で調停を進めなくてはなりません。